気持ちを伝える手書き日本語フォント「えり字」 #LOVEFONT

この記事は「#LOVEFONT Advent Calendar 2014」第19日目の記事です。
昨年の AXIS に続いて、今年は手書き日本語フォント「えり字」を紹介します。

手書き日本語フォント

近頃、プレゼンのスライドでも見かけることが多くなった手書き日本語フォント。特に女性らしさやかわいさ、ゆるさなんかを視覚表現で伝えられるのが手書きフォントの魅力です。
好みはあると思いますが、色々な手書きフォントの中でも「ゆるいけれども整った字」だなと思ったのが「えり字」というフォントです。

本物の手書き感がある「えり字」

えり字は wemo サイトの oka(おか)さんが制作された、フリーで配布されているフォントです。(常用漢字のみ収録)
このフォントの魅力は、均整の取れた書体でありながら、さっき誰かがペンで書き残したような本物の手書き感。女性が書いたような丸みから伝わる可愛さも相まって、デジタルの世界に人間らしさを一気に出してくれます。

えり字 サンプル

用途に応じて印刷物や画像に使用することはもちろんですが、私が「えり字」をそれ以外でこだわって使う活用場面があります。

 

手書きで記入例を分かりやすく

印刷物のフォームにある記入例に「えり字」を使います。

フォームの記入例

フォームの記入例の文字に「えり字」を使用

 

こうすることで、どこが自分で記入しなければならないのかが一目で分かり、また書いてもらう人に自筆で書く際の安心感を与えることができます。
さらに実際に記入する文字と、注意書きのフォントを分けることで、記入例も分かりやすくなります。
もっともその前に分かりやすいフォームをデザインすることが前提です。

 

設計書やカンプの修正、赤入れに使う

デジタルのやり取りでも、修正箇所に赤を入れたり、画像に直接指示事項や要望を書くことがあります。そんなときに「えり字」を使うことで、それとなくやんわりと伝えられるかもしれません。

カンプ指示にえり字

カンプの指示に「えり字」を使用(右)

 

もちろん、使う相手や言葉遣い、TPO に応じて使うことが必要です。社内のやり取りで文字のコミュニケーションに気持ちが伝わりやすくなるための、ちょっとした方法です。

 

LINE などのシステムフォントに

チャットなどのコミュニケーションツールは便利だけれど、どうしても既定フォントによって人間らしい「想い」を欠いてしまいます。どんな言葉でも、均等なゴシック体で見ると冷たい印象を与えてしまうなんてこともあります。絵文字やスタンプで補完するのはこのためですね。
こうしたツールのシステムフォントが変更できる場合に「えり字」を使うことで受け側の印象は一気に変わります。

LINE のフォントに「えり字」を使用(右)

LINE のフォントに「えり字」を使用(右)

 

受け側だけでなく、使用しているメンバー双方で変える必要があります。

 

デジタルこそ気持ちを伝える

デザインやアプリ開発といったクリエイターが創る、すべてのものにはメッセージが含まれます。そしてそのメッセージを伝える側と、伝えたい相手が居るはずです。
前回の AXIS の記事でも書きました。私は文字の「伝わりやすさ」の設計で重視しているひとつに、その印象を決定する「フォント」があります。それは最終的なビジュアルや納品物ではもちろんのことながら、作る過程においても必要なことだと思っています。
コピーやロゴタイプだけでなく、設計書のひと言、カンプの直しや日常的なコミュニケーション、これらに添えられる文字にまで、クリエイターの心意気が見られる現場からは良いものが生まれます。
本当の手書きが良いのは言うまでもありませんが、すぐに出来る、出来てしまうデジタルだからこそ、伝え手の気持ちを伝えることができれば、それが息をするものになると思います。

「えり字」のダウンロードや使用方法はこちらのサイトから

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