AXIS Font フォントの魅力

Advent Calendar 2013 #LOVEFONT  に参加しました。
私からは Type Project の AXIS Font を紹介します。

「伝わりやすさ」を決めるフォント

私は Web やアプリのコンテンツを適切に配置しデザインする「情報設計」に関する仕事をしていますが、その中で「伝わりやすさ」の設計で重視しているものがあります。
精巧にライティングされた文章の最終的な印象を決める「フォント」です。
私たちが目にする印刷物や、TV のテロップなどは、様々なフォントが選ばれて文字を伝えています。和文フォントは字数も多いことから、プロフェッショナル向けにデザインされたフォントは高額なものも多いです。

今回紹介する AXIS Font もプロフェッショナル向けではありますが、このフォントの持つ魅力を紹介したいと思います。

モダン和文タイプフェイス

「この色は、あなたです」などといつも直球なキャッチで伝えてくれるのはアップル。このキャッチに使われているフォントは AXIS Font です。
日本ではアップルジャパン、そしてマクドナルドや任天堂がコーポレートフォントとして採用しています。

AXIS Font は、もともと「AXIS」という雑誌のためにデザインされたフォントで、雑誌の書体とはどうあるべきかというところから設計が始まったそうです。
また、AXIS 誌は和英の二か国語表記であり、英文フォントとの融和性と、雑誌で取り扱う様々な情報を書体を通じて統一させるというコンセプトのもとで誕生しました。

日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字、さらにアルファベットが混じるため、和文フォントにはかなり高度なデザインが求められます。どんな人にも読みやすく、美しい表現と欧文とも相性が良いフォント、それがモダン和文タイプフェイスの AXIS Font です。

axis_font_sample

AXIS Font の特長

数ある和文ゴシック体の中でも、古さ・新しさといった時代の流れを感じさせないエレガンスさ、クールさの両方を持ったフォントといえます。
大胆な まるみ、細くても重心がしっかりとした体形、ひらがなの「と」の書き初めのように、ゴシック体の特徴である直線ではなく人間らしい曲線もみられます。

axis_vs_hiragino

ウェイトは Light よりもさらに細い Extra Light、Ultra Light があり、全7種のウェイトを持ち、アルファベットや他のフォントとの混植もしやすいのも AXIS Font の特長です。

7weight_axis

コーポレートフォントにしました

私は今年の9月に 株式会社インパス というデザインとアプリ開発の会社を設立しましたが、設立前から AXIS Font はコーポレートフォントにしようと決めていました。

何より AXIS Font の文字の美しさと、この美しい文字を通して当社のメッセージを伝えたいと思ったこと、そして AXIS Font の設計コンセプト、タイプフェイスデザインに向かう設計思想に共感できたことが理由です。

当社の CI ガイドラインを定めたとおり、当社から発行される印刷物、例えば名刺や提案書、見積書、書類送付状に至るまで、すべてこの AXIS Font を使用しています。

guideline_axis

Web フォントも AXIS Font で

AXIS Font をご存じの方はもうお気づきかと思いますが、このブログは、AXIS Font を採用しています。(Facebook 経由のブラウザでご覧の方はブラウザで開き直すと AXIS Font が確認できます)
AXIS Font は Web フォントでも提供されており、現在、AXIS Font を Web フォントとして提供しているサービスは、fonts.com だけです。

Mac OS と Windows の各社ブラウザによってレンダリングに差が出ていて、まだ実験的ですが、Retina ディスプレイなどの高精細ディスプレイのデバイスでは AXIS Font として最適に表示されていると思います。

Web フォントは、日本語の描画レスポンスの問題など、Webフォントの敷居が高いのが現状です。日本の Webデザインはどうしても海外より遅れているのも、タイポグラフィが一因とも言われています。

fonts.com は AXIS Font だけでなく、様々なプロフェッショナル向けのフォントが用意されているので、もし文字を通して伝えることを重視しているブログや Web サイトを運営していて、フォント選びに少し興味を持っていただければ、表現の幅がぐっと広がると思います。

フォント選びは UX を高める

人が文字を読む時、内容よりも見た目の印象が先に入ります。例えばひとつのレターでも、細い明朝体で書かれたものとゴシック体では印象がまったく違います。

見た目というものは好みもありますが、伝え手が「読んだ人にどういう印象に伝わるだろうか?できればこう伝わって欲しいな」と読み手のことを考えてフォントを選ぶことは、読み手のエクスペリエンスを高めるものだと思います。

アイディアを振り絞って出したコピーや文字を、ぜひ読んでほしい・伝わって欲しいというクリエイターの表現力が、フォントを通じて多くの人に伝わることを願ってやみません。

AXIS Font についてはこちらから