プロフェッショナルの流儀「本質」を追究する

「AM 9:00 という書き方は間違い」

こんな見出しの記事がインターネットにありました。
“AM” は時刻の前ではなく後に記し “a.m.” は小文字とピリオドで構成、正しくは「9:00 a.m.」 だと。

「実際は AM 9 でも通じるので、そんなことに拘らなくてもいいのでは?」
「間違いというよりも表記だけの問題でしょう」

その記事の読者コメントにそう続いていました。

間違い・正しい、ということはどうでもよかったのかもしれません。
正しいは良いことだと思いますが、間違ってるから悪いことでもありません。
なぜなら、ただ本質を知らなかっただけかもしれないからです。
でも知っていると知らないという差がとても大切なのだといつも感じます。

「本質」は、ルール、表記といったガイドライン、標準、作法など、私たちの周りにたくさん存在しています。

日本国の法律というルールでは、大切な人のために残した遺言状には、日付がなかったり自筆でなければ認められません。
RFC というインターネットの技術標準が築かれ守られているから、こうしてブログやメールというしくみが成り立っています。
私たちがお茶碗を持ってとる食事作法と違って、お皿を持ち上げて食事をしない国もたくさんあります。
Google は世界中のあらゆる情報をユーザーに提供する理念があり、インターネット上の数多くの情報から、良い情報とそうでない情報に選別することに力を入れています。良い情報には、標準やルールに則しているものから選ばれ、それらが明記されたウェブマスター向けガイドラインというものがあります。

でも、人はすべてを知ることはできません。
だからそこに悪があるのではなく、知らないことを知ること、そして知ったときには素直にまず受け入れる。そんな姿勢がその人の教養を深めてくれるものだと思います。

エンジニア、デザイナー、ライター、あらゆる職種にはその道の「本質」があり、それを追究し、伝播させることがプロフェッショナルの流儀ではないかと私は思います。

※時刻表記で、9:00 a.m. とするのは、アメリカ圏の英語表記による
参考文献 University of Chicago Press – The Chicago Manual of Style,
Oxford University Press – Oxford  English Dictionary