UI 設計や考え方を学ぶ UI Lab

関西で活動するデザインのコミュニティ「UI Lab」を立ち上げたきっかけや背景について。

2016/11/02 09:00

UI Lab とは

UI Lab は、デザインとエンジニアリングのワークにフォーカスし、UI を通じて設計手法やデザイン・フロントエンドエンジニアリングに関するスキルや考え方を学ぶ、主に関西で活動する有志のコミュニティです。先日、フジタジュンコさんによる第1回目のイベントが終了し、次回は長谷川 恭久さんによる第2回目の募集を開始したところです。

UI Lab では設計・デザインに必要な概念やプロセスを学びながら、実践を目的としたワークショップを行います。UI を考える・つくることで、UX デザインはもちろん、現場で実践するための周辺の諸概念やプロセスを習得することがネライです。

なぜ UX ではなく UI のコミュニティなのか

関西地方ではデザインやエンジニアリングのコミュニティは増えたものの、それでもツール系を除く UX や UI の勉強会は、関東に比べて非常に少ないです。もちろん市場の大きさや企業数により、UI デザイナーという専門職が少ないのは事実ですが、関西をはじめ地方で活躍している UI デザインに関わる方は、web デザイナーやエンジニアがその役割を兼務していることが多いようです。そして UI を学ぶとすれば、やはりネットの情報や読本といった独学によるものが中心です。

以前、UX OSAKA という UX のコミュニティを立ち上げましたが、UX も各地方コミュニティとして確立してきたこともあり発展的に解消。それらの経験を踏まえ、まずは UX の概念や手法より、UI にフォーカスして設計手法や気づきを得ることの方が、ユーザーへの理解の手助けになったり、周辺の知識や概念の理解も深まるのではないかと思い立ちました。UI は取り上げると誰もが使いやすい・分かりやすいと気付くことのできる要素のひとつです。ただし、ユーザビリティをはじめ、ライティングや情報設計、認知心理学、インタラクションなどの知見も必要ですし、ユーザー体験を構成する一部の媒体でもあります。

ユーザー体験の図解
第1回講師 フジタジュンコさんのブログより引用

UI といっても Sketch のおすすめプラグインやコンポーネントの作り方といった Tips ではありませんし、ペルソナ、ユーザーインタビューが大事、ということではなく、人と人をつなぐ「インタフェース」を起点とし周辺の知識を深めていくことを UI Lab ではやっていきたいと思います。

講師はなるべく現場の方

UI Lab では皆さんと課題を「対話」しながら一緒に考えられるよう、クライアントワークなど現場で活動されている方が講師であることも特徴です。関西は懇親会からが本番!とも言われるくらい懇親会の参加率が高いのですが、懇親会ではなくイベント中にもビアバッシュなどで講師と対話しやすい場を設けています。限られた時間で行うワークショップで、もう少し聞きたかったことや実際はどうなのかを知るための工夫のひとつです。

ディスカッションとグループごとのレビューの様子
ディスカッションでは各グループの考えや気づきを共有

UI Lab で会いましょう

UI Lab は、これから UI デザイナーとしても活躍の場を広めたい、エンジニアやディレクターで UI や設計の知識を深めたい、UI をなんとかしたいサービスをお持ちの経営層など、いろんな方にぜひ参加していただきたいです。始まったばかりですが、UI を越えてユーザーのことを一緒に考えていける良いコミュニティになればと願っています。

次回 UI Lab vol.2 は 2016年11月26日(土) 13:30〜サイボウズ大阪オフィス セミナールーム 梅田阪急ビルオフィスタワー 35階にて、イベントの申し込みはこちらから(11/6 までの早割チケットあり)

Kazuki Yamashita
株式会社インパス インフォメーションアーキテクト、デザイナー
プロフィールはこちら