先日開催された Designship 2023、今年で6年目ということで毎年協賛を続けています。その理由と、あらゆるコミュニティ活動に賛同することについて書いています。
2023/10/02 18:00
本記事のタイトルは、先日 (2023/9/30〜10/1) 開催された Designship 2023 についてですが、株式会社インパスはこれまでにも多くのコミュニティに協賛・賛助させていただいています。フロントエンドカンファレンス、PHP カンファレンスなどの地域のエンジニアリングコミュニティ、ヒューマンインタフェース学会や、人間中心設計推進機構などの産官学をつなぐコミュニティ。どれも弊社にとって多くの学びと出会いの機会を与えていただきました。
弊社のような小さな会社は業界でみても知名度はゼロ。創業当時、協賛は広報活動の一環でもありましたが、地域コミュニティではスポンサー各社と肩を並べてコミュニティを盛り上げることはできても、首都圏の大きなコミュニティには誰もが知るような会社が協賛し(埋もれ)、知名度を上げることは難しいです。そういったことから弊社に限って協賛の投資対効果を求めるようなことはやめました。それでも多くのイベントに協賛し続けている理由は「デザインやエンジニアリングの視点で活動する人、コミュニティが盛り上がればそれでよいから」です。もちろん、コミュニティの趣旨、コンセプトへの共感が大前提です。
専門職であるデザイン、エンジニアリングの業界を意識すればするほど、私たちの社会全体から見れば、それらについての人々の関心事はとても小さな領域です。実際、総労働人口のエンジニア・デザイナーは2%以下(METI 調べ)です。そうした中で、デザインやエンジニアリングについてもっと多くの人に知ってもらい、社会に最新の動向を届けるためには、開かれたコミュニティ活動が最良の方法です。そして当然ながら、それは大きければ大きいほど、社会に影響力があります。イベントへの参加が有料であったり、スポンサードで資金を募ること、活動自体にお金をかけるところはその意味があるということです。
Designship は2018年より毎年開催され、今回まで6年続けて協賛させていただきました。初開催時はイベントコンセプトへの賛同だけだったのですが、理事をはじめ主幹メンバーとこのコミュニティにたいする思いを直接聞き、日本のデザイン史になくてはならない存在を目指していることに共感の念は深まりました。そして、コロナ禍を経ても継続していること、日本最大級のコミュニティといえるまでに育て上げた気鋭には感服に至ります。また、活動においても学生をはじめ、若手が中心であること、皆さんは仕事をしながら、すべてボランティアで賄われていること、営利目的でないことも純粋に立派だと個人的に思います。少し話は逸れますが、社会に出始めた頃からこのようなコミュニティ活動に従事できることは非常にラッキーだと思います。苦労や失敗も含め、これ以外ではなかなか体得できません。これからも若手がどんどん活躍できる場になってほしい、こういったことも含めて協賛の理由になります。
どの業界もコロナ禍でコミュニティ活動がしづらくなったと思いますし、かつてのイベントの楽しみ方もどこか忘れてしまいそうになっていますが、徐々に復活の兆しがうかがえます。今後も変わらないコミュニティに賛同しつつ、多種多様で新しいコミュニティやイベントが生まれることを楽しみにしています。もちろん協賛だけでなく、自身もデザイナーとして社会に貢献し続けたい、そう思います。協賛会社にインパスを見つけたらぜひこの記事を思い出してほしいです。なんかそんな会社があったな、くらいに。